ど~もHanaminです。@hanamin999
以前ブログでご紹介した。
「知は力なり」でイギリス経験論という思想を考えたフランシス・ベーコンと対立した思想である、
「大陸合理論」について少しご紹介します。
大陸合理論の哲学者達
デカルト、スピノザ、ライプニッツといった大陸の哲学者たちは、イギリスで発展したイギリス経験論とは違う考えを持っていました。
イギリス経験論は「フランシス・ベーコン」の哲学です。
大陸合理論に関しては「デカルト」が最重要人物となります。
ルネ・デカルト
ルネ・デカルトはフランスの哲学者で数学者でもあります。
演繹法や物心二元論といった思想を説きました。
他にも「方法的懐疑」という思想や「我思う。ゆえに我あり(コギト・エルゴ・スム)」という有名な言葉を残しております。
大陸合理論とは
大陸合理論とは、経験よりも生まれつきの理性を重んじる思想のことです。
フランスなどの大陸側で発展したので「大陸」合理論といいます。
合理論と経験論は生得観念の考え方が異なります。生得観念は生まれながらにある観念で、合理論はこれを認めますが、経験論と対立します。
大陸合理論 → 生得観念の肯定・・・演繹法
経験論 → 生得観念の否定・・・帰納法
演繹法とは
デカルトなどの大陸合理論の哲学者たちは、演繹法によって正しい知識を導き出そうとしました。。
演繹法とは、一般的な原理から理性的な推理によって、個物の真理をつきとめる方法です。
演繹法では、前提が真理であれば、結論も真理になります。
けれども、初めの前提が間違っていれば、その先の結論も真理に到達できません。
大陸合理論と経験論の違いは
大陸合理論は経験よりも生まれつきの理性を重視します。
例えば、1 + 1 = 2 という計算はどうやって理解したでしょうか。その理解は、経験というよりも理性のおかげではないでしょうか。
何回も見て覚えたという人もいるでしょう。
しかし 123 + 456 を計算できるのは、足し算というルールを理解しているからです。私たちは未知の状況に対応する力、つまり経験に頼らなくても問題を解決する力をもっていますね。
こうして大陸合理論は「経験よりも前に理性がある」と考えます。
一方で、経験論は「最初に経験がある」と考えます。
足し算ができる赤ちゃんはいません。
1 + 1 という式をまずは経験し、くりかえし似たような式を見て、初めて足し算という概念を知ります。
私たちは未知に対応しますが、今までの経験をいかしているにすぎません。
合理論と経験論の違いをざっくりわかりやすく説明しました。
どちらも少し極端ですが、実際、この二つは後に「合体」してドイツ観念論になります。大陸合理論と経験論がドイツ観念論になっていく歴史は面白いと思いますので、またブログの記事にしてみようかと思います。
最後に
数百年も昔から合理論や経験論の対立をしていたことに大変驚かされました。
また時が進み新たな哲学者も出て新たな思想を導き出しているので、また調べてブログさせて頂きます。
ありがとうございました。
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